ベートーヴェンの最後のピアノソナタ
ピアノソナタ第32番
第1楽章は序奏付のアレグロ・ソナタ楽章。
序奏からとても深刻。
ここは一般的なベートーヴェンのイメージそのもの。
だけどどこか俯瞰しているような印象で、それまでの苦しみとは少し違った感じがします。
そして一転して第2楽章は
とても平和で穏やか。
無色透明のハ長調。
32曲の壮大なソナタの最後の最後が
ハ長調のなんでもない、
本当にどうってことない和音で終わります。
これで本当に全部終わってしまったという寂しさと、
最後に行き着く場所が見つかった様な安心感を感じる終わり方だと思います。
この32番は、確実に死に向かっている感じがするんですが、
(この曲を書いた4〜5年後にベートーヴェンは亡くなります)
この後に交響曲第9番を完成させているので、やっぱりベートーヴェンの精神力は強靭だなと思いました。
名曲です(^^)
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